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DJWarpの音楽の旅

テクノやDTM,Apple Musicなど音楽のアウトプット

テクノの聴き方を掘り下げる①

テクノ大好き~!

テクノといっても種類が沢山ありますが、ここでは4つ打ちのクラブミュージックのテクノの話をしたいと思います。

テクノはひたすらドンチードンチーの繰り返し。

この繰り返しが高揚感であったり浮遊感を与えてくれます。

テクノは踊るにも良し!ドライブで聴くも良し!仕事や作業しながら聴くにも良し!

うん!テクノ最高!

 

普通に聴いていても楽しいテクノですが、切り口を変えて聴くと違った楽しさも見えてきますので、いくつか紹介していきます。

ポケモンgoで忙しいので今日は①だけ!

 

①ウラで踊る!

テクノを聴いて踊る時に殆どの人はバスドラムの「ドンッ」って音に合わせて踊っていると思います。「ドンッ・ドンッ・ドンッ・ドンッ」って音に合わせて身体や首を動かして踊ったりノったりしますよね。

以前クラブでフロアの後ろの方から踊っている人をぼーっと眺めていたら、ある外国人だけ皆と違う感じで踊っている事に気が付きました。

よく観察するとその人は「ドンッ」のバスドラムではなく、「ドンッ」と「ドンッ」の間になっているハイハットの「チー」という音に合わせて踊っている事に気が付きました。

いわゆるウラ拍ですね。

「ドンチードンチー」の「チー」の部分に合わせて踊っていたのです。

僕もやってみました!「チー」に合わせて踊ってみると・・「何だコレ!!全然違う!!」

驚きました!!!

同じ四つ打ちの曲なのに、ウラで踊るとハイハットに合わせて踊る事になるので、特にハイハットが跳ねてる(スイングがかかっている)曲は感じるグルーヴ感が体感で2倍ほど違います!(当社比)

ディープハウスやテックハウスなどでは極端にハネてるハイハットが入ってたりするので面白さが倍増します。

ハイハットの細かな強弱の差や音のスキマの差に気がつくと更に楽しさ倍増!

 

ウラ拍で踊ると曲のグルーヴを全開に感じる事が出来るので、クラブで是非試してください!「ドンチー・ドンチー」の「チー」の部分に合わせてリズムを取るだけ。身体が慣れるまではぎこちないですが、慣れると調楽しい!

ヘタなDJがプレイしていてもアラ不思議!ウラで踊ると曲の良さが2倍に引き出されて楽しくなります!

フロアでぼーっとスマホ眺めてるつまらなさそうな人に教えてあげてください。

ウラで踊ると些細なハイハットの変化やタメがダイレクトに感じられてジワジワと身体の内側から気持ち良くなるようなグルーヴを感じる事ができます。

 

更にウラのハイハットの音が16分で2回の場合、つまり「ドンチチ・ドンチチ」と聴こえる「チチ」の部分です。この「チチ」と2回なっているハイハットが入っているテクノがあったら「チチ」の音の「チとチ」の間のスキマに注目して下さい!

音の間のスキマなので時間で言うと本当に0.0何秒の細かな差なのですが、とても大切なんです!

2回目の「チ」の音を少し遅らせる事でとてもグルーヴィーになるのでこのスキマに注目して踊るとさらに楽しく踊れます!

「チチ」は素晴らしいぞ!

 

さらに腕の立つウラ拍の気持ち良さを熟知している素敵なDJであれば、飽きないよう裏の音をEQやフィルターで細かく変化をさせてくれたりします。ウラで踊るとこの小さな変化が大きな変化に感じられてとても気持ちがイイんです!

 

ウラ拍で踊る事ができれば音楽も楽しくなって、沢山踊ってカロリーも消費して良い事ずくめ!(すぐにビールが飲みたくなるけどね!)

さぁ!クラブへ行こう!

 

外国人から学ぶ押しの強さ

音楽

テクノを通じて海外の人とやりとりしてると「コイツ押しが強いな」って感じる事が多くあります。

これまでの経験において日本人と外国人のテクノアーティストの間に特に違いを感じるのは「押し」の強さです。1億2千万人の国民性を一言で語る事など出来ないのは承知の上ですが、多くの日本人に比べて外国人の方が押しが強いのは確かです。

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僕は海外や日本のテクノアーティストからデモを受け取って、良い曲はリリースに向けてアレコレとアドバイスをしたり、リミキサーの手配をしたり、マスタリングをしたりと動き回ることがあります。(ほとんどおせっかいですけど。。)

僕自身も海外のレーベルにデモを送ったり、MIXの提供をしたりと世界中の様々な人たちとコミュニケーションを取ってきた中で強く感じるのが外国人の「押しの強さ」です。

 

①自信を持って自分を売る

海外のアーティストはグイグイ自分をプッシュして来ます。

「ホラできたそ!ホレ!新しい曲だ、リリースしたいだろ?」ってな具合に自信満々に自分の曲を披露します。

「自信は無いのですが・・もし気にいって頂ければ、こちらのレーベルからリリースさせて頂けると嬉しいのですが・・」なんて感じで送ってくるアーティストはいません。我々も彼らのように自信を持って堂々と自分の曲をプッシュしていきましょう!

正直、自信がなさそうに自社の製品を売る営業マンは失格ですよね。

自信を持って自分の良いところを売り込みましょう。

 

②意外と謙虚。提案も忘れない。

しかし、自信を持って曲を送ってきても曲のクオリティが満たない場合は僕はしっかりとネガティブな意見を伝えます。

さぞ自信がある様であったから傷つきはしないだろうか・・なんて思ってた事もありましたが、ほとんどのアーティストは驚くほど前向きで謙虚です。「OK!フィードバックありがとう!またレーベルの音に近いテクノが出来たら送るぜ!」と何度でもチャレンジしてきます。

しかも、「この曲とあの曲に☆☆(超大物アーティスト)のリミックス足して3曲入りでEPにしたらカッコいいEPになるんだけど!」のようにグイグイ提案をしてくるので、気をつけなければついつい相手のペースに飲みこまれてしまいます。

 

③自分で自分のチャンスを広げる

海外から日本でDJをしたいから呼んでくれというメッセージも良く受けます。

「僕は東京に住んでないんだ」と返信すると殆どが音沙汰なくなりますが(笑)

いずれにせよ、海外から「日本が好きで好きでたまらないんだ、日本でプレイするのが夢なんだ!」とDJMIXのリンク付きで猛アピールをされても悪い気はしません。もしタイミングや条件が合えば誰かに紹介してあげたいと思う事もあります。

チャンスを広げたければ自分から動け!って事ですね!だって猛アピールが失敗したって仕事を失う訳でもなし、たいしたデメリットもないんですから。

 

日本のテクノアーティストもガンガン強い押しで海外に飛び込んでいきましょう!それに別に海外に!って訳でなくても国内にも素敵なテクノレーベルが沢山あります。やり方一つで負けてしまいたくなんかは無い。作ったら遠慮なくデモを送り続けよう!

 

参考までに以前の記事を。

djwarp.hatenablog.com

 

④セルフプロモーションが上手

もうひとつ一番の違いを感じる事は、海外のアーティストの”レーベルからのリリースはあくまで「手段」にすぎない”という感覚かもしれません。自分のリリースは自分でリリースしたいレーベルを決めるし、プロモーションもレーベル頼みではなく自分でもしっかり行うというスタンスのアーティストが多いように感じます。

特にプロモーションに関しては、日本、海外問わず、しっかり自分で自分をプロモーションをしているアーティストは着実にステップアップをしている様に思います。

テクノはBeatportで毎日数百曲がリリースされています。そんな中で自分の曲が何もせずに目立つ訳もありません。しっかりと「予告」「告知」「ストーリー」などを織り交ぜてプロモーションを行っているアーティストの方が多くの人の耳に届く可能性があることは言わずもがなですね。

実際に積極的にSNSでの告知をしているアーティストのリリースは成功を収めた事がありました。

 

⑤フランクにお願をする

「え?君は。。誰だっけ?」みたいな人から、かしこまった挨拶や定型文など無しにいきなり「ハロー!リミックスやってみない?」みたいなメッセージを受ける事があります。

知り合いとも呼べないような繋がりなのにイキナリこちらの懐に飛び込んでくる潔さ!友達の友達はみなトモダチ!と言わんばかり!

こんなに気軽にお願いをされると僕は・・100%受けます(笑)

テクノを愛する者としてあくまでもフラットな関係で気軽にお願いできる世界って、ああ素晴らしい!と思います。

まぁ、だいたいそんな奴はいつリリースするかも知らせないままいつの間にかリリースされてた・・ってな事になってる事が多いんですけどね。憎めません。

 

 

このように外国人の押しの強さは、僕らも見習うべきものがあります。

 

僕はテクノを作り始めた時は公開などに消極的でしたが、別に仕事でもないし失敗してもいっかーと開き直って外国人の押しを真似てグイグイ「押し」を意識してやってたら世界が一気に広がりました。

いくつかのタイプの「押し」がありますが、ただ単純に外国人のマネをすればいいって訳ではありません。日本人の繊細さと、この押しの強さの両方を使い分ければチャンスは必ず広がります!

 

さぁ攻めよう日本のテクノ。

良いDJの条件とは

むかしクラブである有名なPAさんから

 

「良いDJってのは”女の子”を踊らせてるもんだよ」

という話を聞いた事があります。

曰く、長年PA宅の向こうのフロアを見続けて気がついたそうで、女の子の方がDJのプレイする音楽に純粋に素直に反応する事の方が多いとのこと。

当然、傾向の話なのですが、確かにクラブで踊ってる女子の方は音楽に向けている感性がとても高い人が多いように思います。

そして、フロアで踊っている女の子が増えてくると男もどんどんフロアに増えてくるそうな。

うん、これは納得できますね(笑)

 

たしかに耳の肥えた女子を踊らせるDJは良いDJの条件の一つなのかも知れません。

DJは女の子を踊らせろ!

 

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「良いDJ」とはいいプレイをする事は当然ですが、他にも切り口は色々あります。

お客さんからすれば

・期待を上回る音楽と雰囲気を作り出して最高に楽しませてくれるのが「良いDJ」

同業者のDJからみれば

・選曲や繋ぎのテクニック、オリジナリティーがあるプレイをするのが「良いDJ」

主催者側から見れば

・集客力があって自分の役割をしっかり果たす事ができるのが「良いDJ」

クラブ側からすれば

・お客さんを沢山呼べてマナー良くて、挨拶も出来て機材を大切に扱って、ブースでドリンクこぼさないのが「良いDJ」

 

良いDJになる為にはこれらを全て満たさないといけません。

そう全てを!

 

音楽の部分はDJなので努力するのは当たり前ですね。

実際に現場でうーん、難しい!ってなるのが集客の部分だと思います。

フライヤーに名前が載るだけで勝手に人が集まる大物DJでなければ必ず立ちはだかる問題です。

 

これまで色んな都市で「良いDJ」を見てきましたが、やはり良いDJにはジャンルを問わず共通する点があります。

「コミュニケーション能力が高い」という点です。

しっかりと営業ができる為にはこのコミュニケーション能力が最も大切です。

 

頭に浮かべた「良いDJ」に共通すること

・よく笑う

・人の名前や顔をちゃんと覚える。

・音楽だけでなく話題の幅が広い

・人を楽しくさせるのが好き

・自分の意見をしっかり持っている

・人の話をよく聞く

・質問が上手い

・イベントをガッツリ楽しむ

・いつも楽しそう

 

といった共通点が浮かび上がります。

つまり「人」として面白味のある魅力的な人がお客さんを呼べるわけですね。

よく考えたら当たり前の事ですが、「人」との繋がりを大事にしてドンドンと広がりを増やしていける人が「良いDJ」として残っていくわけです。

 

僕自身はコミュニケーション能力が高い方ではないので、この事の重要性は本当に身に沁みて分かります。ただただ音楽を追求するだけでは不十分なんです。

SNSの時代になって便利な世の中になりましたが、SNSでの告知やDMだけでは全然ダメなんです。ちゃんと人と向かい合って話をして自分を知ってもらい、人を知る努力をしなければ。しかもそれを意識なくできてるのがコミュニケーション能力の高い人たち。

ぐぬぬ・・コミュニケーションに苦手意識があると、彼らのようにサラリとは出来ません。。しかし彼ら・彼女らに学ぶことは沢山あるはずです。

まずは出来る事から、、全力でイベントを楽しんで、楽しそうに周りの人と仲良くなるところから初めてみよう!

 

他にも、僕が思う良いDJの条件は

・自分のプレイを楽しんでいる

・フロアに注意を払っている事が分かる

・DJ中も、他人のプレイでも踊る

・強い意志やこだわりが感じられる

・イベントの流れや時間帯にあったプレイができる人

 

などが挙げられます。

DJで人を踊らせたいハズなのに、ノリノリでもなく、ずっと下を向いて踊りもせずに、意図のわからない縦横無尽なプレイをするDJほど面白くない物はありません。

ずっと下向いてるとフロアの温度を確かめながら選曲してるようには見えません。フロアの様子を感じとって選曲しているDJは必ず様子を気にしています。

自分のプレイで踊ってるDJは僕は大好きです。DJが踊りながらプレイしているとグルーヴが違って聴こえるから不思議です。棒立ちでPCの光を浴びてつまらなそうな顔がフロアから丸見えになってるDJさんは要注意ですぞ。

 

DJのこだわりはとても大切だと思います。

ファッションであったり、アナログへのこだわり、機材へのこだわり、テクニックのこだわり、曲の流れを作りこむこだわり、、など何かしらのこだわりが無い事は魅力の一つを欠く事になります。

 

キャリアを積み始めたDJはイベントのオープニングにプレイする事もあると思いますが、ここでは自分の色を前面に出さずに、しっかりと「オープニング」の役割を果たす事が重要です。

いきなりお客さんが入っていないフロアにガンガンのアッパーなトラックをプレイされても雰囲気ブチ壊しですし、せっかく序盤から来てくれた人もピークタイムまでの体力を考えるといきなりガシガシに踊るわけにはいきません。

抑え目のプレイでゆっくりとフロアの雰囲気を温めて、身体を自然に揺らしたくなるような気持ちのいいプレイを目指すべきです。

ここでしっかりと役割を理解したプレイをしていけばオーガナイザーや、早い時間から遊びに来ている本当の音楽好きの人の目に留まることになるでしょう。

 

特に、まとめたかった訳でもなくだらだらと書きましたが、つまりは、現場に足を運べって事ですね。さあ、クラブへ行こう♪

DJ MIKUさんのアルバム! 『Basic & Axis』

コチラのRAの記事にも取り上げられている様にDJ MIKUさんがアルバムをリリースしました!

jp.residentadvisor.net

 

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DJ Miku New Releases: Basic&Axis on Beatport

DJ MIKU

1980年代初頭に東京のナイトクラブ「ツバキハウス」「ツバキボール」にてDJのキャリアをスタート。

パンク、ニューウェーブ、エレクトロ等のDJ歴の変遷を経て、1990年より、エレクトロニック・アンダーグラウンドスタイルのイベント・パーティーにDJ活動の拠点を移す。1992年-1996年に開催されていた、ウエアハウスパーティー「Key-energy」のレジデンツDJとして各地でプレイ。
「RAINBOW2000」「BIG CHILL Enchanted Garden」など国内外の数々のフェスティバルにも出演。1996年Hideo Kobayashi、DJ Natsuとのユニット、LOTUSで゛Kasumi exprience"をリリース。その後、国内・海外のレーベル(ns-com、Pussyfoot、Pickin'mushroom、blank records、WC recordings、Music mine、Hypnotic Room)

等から 個人名義の作品をリリース。 WOMB、Club Citta'、野外などで開催されるテクノ・イベントCYCLONEのレジデンツDJ、Blank records、ElectricPunchesなどのレーベルの設立。アーチストプロデュース、楽曲提供などマルチな活動を展開してきた。

 

数え切れないほどの経歴を持つベテランのDJ/ProducerであるDJ Mikuさんの初のソロアルバムが5/25にオーストラリアのHypnotic Roomよりデジタルリリースされます。8月にはアナログでのリリースの予定もあるそうなのでアナログでのプレイを視野に入れてる方はしばしお待ちを!

 

このアルバムを制作する為に半年間仕事をキャンセルし、半年間かけて14曲を制作しこのアルバムに収める為に8曲を厳選したという!本人曰く「全てにおいてテクノ漬けになった夢のような半年間」という言葉に表れている様に、長いキャリアで積み重ねてきた全てをテクノに注ぎ込んだような鳥肌モノのテクノが詰まっています。

ストーリー性や世界観を考え抜かれた構成で聴かせてくれる最高のテクノのアルバム!

 

これはぜひアルバムを全曲通して聴いて頂きたい!

アルバムを聴いて僕が個人的に感じた想いを書き綴ってみました。

 

1曲目のBug Hypeはいわゆるドンチーのテクノとは一線を画する、ディレイでリズムを操っているテクニックは必聴!これはヤバい!新しいテクノの予感!
透き通った山の上の様な空気感を突きぬける高音のパーカッションとうねるベースに
キックのコントラストがさっそくこのアルバムの期待感を携えてやってきます。
緊張感あるFXとチャイムのような音色がどんどん聴き手を深い世界へと誘います。

 

2曲目のJunk Swordは四つ打ちではない曲ですが、これぞアルバムの醍醐味!先ほどの流れを組んでいる部分もありながら新しい世界へとリスナーを引き込んでいきます。美しさとカオスな世界の両方が一つに重なりあったような深い世界観が垣間見えてきます。うーん!気持ち良くて緊張感のほとばしる夢の世界にような心地よさよ!

 

3曲目のFlying Ringo ミニマルな低音の効いたキックとベースが淡々と進みますが、全曲が四つ打ちで無かった分、余計にこの延々と続くミニマル感にハマってしまう!これは本当に曲順が活きている!!延々と淡々とこの世界が続いて行くようにこの曲も繰り返しの中に変化を見出しながら展開をしていきます。音数は決して多くは無いのに引き込まれるーー!!このグルーヴ感は何故うまれるのか!長年のキャリアがベースにある事が大胆かつ巧妙なミニマルを生み出している事はきっと違いありません。

 

4曲目のUndercover of Detroit Darknessは美しいオープニングから始まる早めのテクノ!中盤からの耳に真っすぐ飛びこんでくるシンセのメロディー!大胆に心の真芯を狙い撃ちするかのように飛び込んできます。良く聞くと部分部分にグリッチ的な処理がされていたりと細かい表現の積み重ねも層の厚みを生み出しています。

 

5曲目Acid Line はディレイ感が物凄く気持い上モノに注目が集まります。しかしそれを支えるリズム隊もあなどれません!カッコいい!!!!こんなに少ない音の構成でシンプルに作られているリズムの気持ち良さったら!!!とにかく繰り返せば繰り返す程気持ち良くなる、ドーパミンがジワジワあふれ出るような感覚に陥ります

 

6曲目のStride AheadBPMがゆっくりめになって、ここで一休みといった良い流れに!ザラザラとした空気感のなかで音の粒の小さな動きがやがて大きなうねりとなり、なぜかBPMがだんだん早くなっている様な錯覚を覚えます。これが音の積み重ねの妙技!ブレイク部分のディレイがまた本当に気持ち良い!!終盤に向けて音が減っていくところも聴きどころです。音が減ってるのにグルーヴはキープされているような曲がもっているエネルギーの一体感の持ちの良さが際立って聴こえました。

 

7曲目のSwan in the Lake いよいよ終盤へと向かってきました。混沌とした世界から徐々に生み出されるリズムの立体感が異次元の旅をリアルに感じさせてくれます。ずっと鳴っていたベースが無くなった時の不安感からのベースの復活!時々刻々と音の加減が変わって短い時間と長い時間が共存しているような感覚を感じました。アルバムならではの曲の振り幅!そしてこの曲順が次の曲へのステップともなっています。

 

8曲目のGolden Bough 、遂に最後の曲にたどり着きました。少し早めのミニマルなテクノ!キター!!うぉぉぉ!!!!音の強弱や音の入り方がもう普通の域を超えて脳に直接訴えかけてくるようなセンスの塊!前の曲は緩やかでしたが、ここで最後にきたソリッドなミニマルが一気に緊張感を高めていきます。アルバムでありながらしっかりDJでもプレイできるグルーヴ感を兼ね備えた本物のミニマルテクノです。ピンクフロイドのアルバムを聴いた時の様な衝撃を受けました。

 

あぁ!あっというまにアルバムが終わってしまった。

いわゆるテクノにありがちな単調なドンチーの繰り返しはこのアルバムの中にはありません。どのリズムも極限に精査されたであろうストイックに選び抜かれた音のみがうねりやグルーヴを生み出して独特の世界観を生み出しています。

なんと深いアルバムなんだろうか。

このアルバムを聴くとテクノはまだまだやりつくされてなかった!と感じます。唯一無二のオジリナリティーを生み出すエネルギーはどこからきたのか?

色々な思いを頭にめぐらせながら聴くと更なる発見が見いだせるでしょう。

 

ビートポートのリンクはコチラ!

DJ Miku New Releases: Basic&Axis on Beatport

リスペクト!

Apple Watchを買うべき5つの理由

今回は音楽あまり関係ないけど。

3月の終わりにApple Watchを買いました!

Sportのブラック42mmです。ソフトバンクのキャンペーンで安くなるというので下調べもせずに勢いで買ったのでした。

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使い始めて1カ月半程経って気がついた事があります。

Apple Watchってとっても便利なんです!

無くても全然困りません。

下調べもせずに、何も知らぬまま「お!小さいiPhoneみたいなものか!?」と購入したため、実際の使用感のギャップに衝撃を受け、ちょっとやそっとじゃ凹まない強靭なメンタルを手に入れる事ができました!Apple Watch すごい!

 

以下、買うべきメリットをまとめてみました。

 

Apple Watchを買うべき5つの理由!

①時間が分かる

なんと!Apple Watchは時間が分かるのです!

しかも普段は真っ黒なディスプレイが、手首をひねって時計を見る動作をするだけでディスプレイに時計が表示されるすぐれもの!

時々反応が悪く何度も腕をひねる事がありますが、お腹周りの脂肪が気になり始めた僕にとって何度も行う手をひねる動作は最高のカロリー消費運動で一石二鳥なのです!

腕をひねらないと時間が表示されないので、時間を気にしてる雰囲気を出さずに時計を見る事が難しいのも良いところです。

会議や商談中に何度もあからさまに腕を動かして時計を見つめる事で「次の予定が入ってて忙しい感」を出して仕事をスピーディーかつ空気を読まない感じで進める事ができるかもしれません。

 

②万歩計になる!

Apple Watchを身に付けて歩くだけでその日に歩いた歩数を記録してくれます。

そもそも万歩計が欲しくてApple Watchを買ったようなもの。

歩数を気にして運動量を増やす事でダイエットにもなるし、日々の健康管理もこれでバッチリ!

iPhoneに勝手にインストールされている「ヘルスケア」というアプリで日々の歩数の確認ができます。こんな感じ。

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コレで歩数が記録されて痩せるぜ!っと思ってデータを眺めていたら・・

あれ?Apple Watchを買う以前のデータがある・・??

知りませんでしたが、iPhone自身にも振動を感知し万歩計として使う機能があり、勝手に記録までしてくれるそうです。iOSをアップデートした時に設定をしたのか?覚えてないけど、いつの間にかそんな事ができてたそうな。

そう。Apple Watchが無くてもiPhoneだけで万歩計になるのです。

あれ?じゃあ、、Apple Watchなくても良くね??

イヤイヤ!

しっかりと腕に巻いた時計が歩数をカウントしている事を意識して腕を大きく振って歩く事で、カロリーの消費に結びつきます。

万歩計アプリも入れましたが、歩数を表示されるまでのタイムラグがあり、何歩歩いたかな〜?というワクワク感を萎えされてくれます。 この小さなガッカリを積み上げていく事こそ人間の生き様を強く、太くする事ができるのです。言ってみれば修行のような事が腕の中で簡単にできてしまうApple Watchは本当に凄い!


③通知が便利!

ポケットに入れたiPhoneを取りだすことなくメールやメッセンジャーの通知がApple Watchで表示されるので、チラリと腕をみるだけで大よその内容が把握できます。

いちいちポケットやカバンからiPhoneを出して確認する時間が短縮される為、時間の無駄が無くいち早く情報を得る事が出来るのです。

簡単な定型文の返信もApple Watchから出来るので、電車の中とかで取り急ぎ「OK」みたいな簡単な返信を送る事も一瞬でできます。なんと時間の無駄のないことでしょう!

特に「ゆれくる」などの通知は一刻を争う情報なので腕時計に通期機能がある事はとても便利です。ただ、Bluetoothの範囲が届く個所にiPhoneが無ければいけませんが。

色々な通知は便利ですが、アプリによっては詳しく内容を見ようとすると結局iPhoneを出す羽目になります。

iPhoneをいちいち出さなくても内容を確認できるメリットのあるApple Watchを身につけたばかりに通知内容が気になって結局iPhoneを取りだすという一見矛盾したようにも思えるこの行為に深い人生の意味を照らし合わせる事で、「ムダこそ人生のスパイス」と前向きに考える事ができるようになるのです。

 

④操作性が導く新しい発見!

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Apple Watchの側面にはくるくる回す事ができるデジタルクラウンと呼ばれるリューズとサイドボタンという薄っぺらいボタンが付いています。

感覚的にうすっぺらいサイドボタンの方がiPhoneでいうホームボタンかと思いきや、逆!リューズのでっかいボタンを押すとホームに戻る仕組みです。

薄っぺらいサイドボタンは設定している友達などの連絡先に素早くメールや電話ができるそうです。はい。出来るそうです。できるそうです。

実際にできるのか?やった事が無いのでわかりません。だって全く役に立ちそうにありません。

アプリを呼びだす時には大きなデジタルクラウンを押すのですが、しっかりと押す為にはApple Watchのボタンが無い反対のサイドを抑えなければなりません。

左腕にApple Watchを付けている場合、デジタルクラウンを押すのは右手。

片手で両サイドを抑えようとすると手が斜めになりApple Watchに毎回変な斜めの力が加わってしまいとにかく押しにくい。

いっそ上と下にボタンを付けてくれた方がどれだけやりやすい事か。

このように小さなストレスを一日に何度も繰り返す事によりストレスへの耐性を徐々に身につけ、これまでの自分とは違う、新たなタフな一面がグングンと伸びてくるのです。我々現代人に不足しがちな忍耐力の育成にもピッタリ!

なんて素晴らしいApple Watch!

 

⑤充実のアプリ!

なんと言っても便利なアプリが充実しているApple Watch!

様々なアプリのなかでも頻度高く使うのがニュース系のアプリ。

ほんのちょっとした待ち時間などに現在の主要なニュースを斜め読みする事ができます。コチラがyahooニュースアプリのスクリーンショット

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このように主要ニュースのタイトルを確認できるのがとても便利!しかも詳細は見られない上に時間がかかるけど。

そう。時間がかかるのです。

アプリを立ち上げてニュースのタイトルが表示されるまでの時間が長い為、「あれ?この時間あればポケットからiPhone出してより詳しくニュース見られるんじゃね?」という煩悩が必ずわいてきます。

社会人ともなればタイムマネジメントも重要な仕事の一つ。

Apple Watchはこのようにあえて数秒の無駄を生み出し、「無駄に気付かせる」事で時間の大切さを教えてくれているのです。

iPhoneを出すのが面倒で電卓のアプリを入れてみましたが、やはりこれも時間がかかる。時間がかかるので気がつくと暗算力が鍛えられたのでした!ね!すごいアプリでしょ?

今のところ数あるアプリの中で唯一役に立ってるアプリはポモドーロのアプリだけです(最後に紹介コレはホントに)。まだ、これから素敵なアプリが出てくるのかもしれない!と希望を持つ事が出来るのもApple Watchの良いところだね!

 

というわけで!特にオススメなのは

①忍耐力を身につけたい人

②時間のありがたみを肌身に感じたい人。

③無駄使いをして後悔する事に生きがいを感じる人

この3つの内のどれか一つでも当てはまる方は、絶対にApple Watchがオススメです!

本当はもっとApple Watchの魅力が沢山有るのですがココには書ききれません。

中にはApple Watchを悪く言う人がいますがそれは使い方の問題に過ぎません。良い道具を使うにはアイデアや工夫が要求されるものなのです。

 

さいごに

テクノを作る時に唯一役立っているのがこのアプリ。

 Be Focusedというアプリです。

Be Focused Pro - 仕事および勉強用の Focus Timer

Be Focused Pro - 仕事および勉強用の Focus Timer

  • Denys Yevenko
  • 仕事効率化
  • ¥240

 

Be Focused Pro - 仕事および勉強用の Focus Timer

Be Focused Pro - 仕事および勉強用の Focus Timer

  • Denys Yevenko
  • 仕事効率化
  • ¥240

 このアプリは時間管理のアプリで「ポモドーロテクニック」という高い集中力を維持して物事に取り組む為の仕組みを簡単に使う事ができるアプリです。

簡単にいうと25分物事に取り組んで5分休む・・、の繰り返しなのですがやってみると本当に集中力が高まった状態が維持できる事に気が付きます。

簡単なタイマーがあれば出来るのですが、Apple Watchで時間をお知らせしてくれるのでiPhoneに触らずとても良いです!

iPhoneに触ってしまうとニュースとかツイッターとか見ちゃって作業の妨げになってしまう事がありますが。これだけは(本当に!唯一)とても使えるアプリなのです!

 

今後も新型のApple Watchが登場していくのでしょうが、値段に相応であるのか?自分の用途にあっているのか?無くて困る事は無いのか?を明確にしておかなければ購入した後に絶対に後悔することになりますよ。

 

そう。僕みたいにね!

日本のテクノ 特集 Vol.03 Seri

制作 音楽

不定期に公開している日本のテクノアーティスト特集の第3弾!

今回は、日本のACIDテクノを牽引する静岡のテクノアーティストSeriさんの登場です。

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オーストラリアのレーベルAcidWorxのA&Rを務め数多くのACIDテクノを世に送り出しているSeriさん。世界的にアシッドが再度盛り上がりを見せる中、ハイペースなリリース量とクオリティーを誇るレーベルAcidWorxを操るSeriさんとは一体どのような方なのか?貴重なインタビュー!どうぞっ!

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Seri インタビュー

こんにちは!

Seri:こんにちは!

 

簡単なプロフィールを教えてください。

静岡県伊東市在住でトラック制作やライブ活動をしています。2009年にHypnoticRoomからリリースして以来Elektraxグループと関わらせていただいていて、
現在は系列のAcidWorxのA&Rを務めています。
最近は活動休止中ですが同郷のM. Fukudaとspiraltoneというユニットでも活動しています。

  

テクノへの入り口はシンセサイザーに惹かれたのが始まりとお聞きしましたが?

シンセサイザーに魅かれたきっかけはTM NetworkGet Wildシティハンターのエンディングの映像とマッチしていてカッコ良くて。
数年後KB Specialという雑誌のCMJKさんによるGroove Controlという連載でURやOrbitalAphex Twinなどの存在を知り、そこから一気にのめり込みました。

Seriさんと言えばACIDですよね!ACIDテクノに目覚めたきっかけを教えてください

テクノに夢中になりだした'93年頃はちょうどアシッドリバイバルの最中でHard FloorやPlastikmanなどが人気がありました。
当時はそれらはちょっと恐い音楽だなという感想で、OrbitalやUR、Dan Curtinなどが展開の中でスパイス的な使い方をしているのに魅かれました。
あとヨコタさんやサワサキさんも雰囲気を活かした使い方で憧れましたね。

Seriさんはハード機材を操るライブや制作のイメージが強いですが、現在はどのような機材環境で、どのようにトラックをつくっているのでしょうか?
303クローン機のTT-303をメインにリズムマシンはelektronのAnalog RytmやRolandのTR-8を使用しています。ミックスやマスタリングはableton Live9で。
最近展開しているLost Technologiesシリーズではライブ1発録音というオールドスクールな手法で作成しています。

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なるほど!今Seriさんの中で一番熱い機材とその魅力について教えてください
基本的にはフロアでの鳴りが良ければハードウェア、ソフトシンセ問わず機材は何でも構わないと思います。
しかしアシッドハウスに関しては機材への偏愛や直接機材に触れることによる昂揚感がサウンドにも深く影響を与えると思います。
その点TT-303は見た目までTB-303のレプリカと呼べるものですのでおすすめします。オリジナルのTB-303はもはや骨董品のレベルなので現行のTT-303でトラックをガンガン作るほうが現実的です。

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ここ数年世界的にもACIDが盛り上がっていますよね?AcidWorxのリリースも好調のようですね。

最近はハードウェア、ソフトシンセともにクオリティが高い製品がリリースされた影響かアシッドハウスのリリースも少しずつ増えているようですね。

しかし他ジャンルと比較してクオリティにバラツキが目立ちます。極端に音圧が低かったり全体に歪んでいたり。
AcidWorxではオールドスクールアシッドハウスのフィーリングを継承しつつ現在のフロアで鳴らしても遜色のないサウンドクオリティを心掛けています。

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SeriさんがA&Rを務める、ACID Worxの概要やリリース内容を教えてください。またどのような方向性で運営しているのでしょうか?
以前から持ち込み企画や新人アーティストの仲介をしていたところにWarpさんからの後押しもあって2年前からA&Rを務めさせていただいてます。
リリースに関してはオーナーのSimonと話し合って決定していますがDJユースなダンストラックであるというのが絶対条件です。Vinylリリースでは特にそれが重要視されます。送られてくるデモはフレーズや音色す。に光るものがあってもフロアでの鳴りやDJが繋ぎやすい展開などを理解していないものが多いです。

 なるほど!DJが使えるかどうかは重要な要因ですもんね。これからテクノを作る人や、ACIDWorxにデモを送りたい方にアドバイスをお願いします。

まずはクラブに遊びにいったりDJ mixをチェックしたり、そして必ずDJプレイの経験はしたほうが絶対いいです。DAWでmixしたりiOSアプリでも構わないので。トラック単体で聴くのとミックスされたものを聴くのでは別物ですから。

デモはsoundcloudにて受け付けています。private linkをメッセージしてください。

AcidWorx | Acid Worx | Free Listening on SoundCloud

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ところで、北海道から九州まで日本全国にSeriさんのテクノネットワークがあるようですが、どのようにして幅広い繋がりをお持ちなのでしょう?

大学時代に札幌に住んでいた関係で今でも定期的にPlastic Theaterという老舗クラブでプレイさせていただいてます。7th Gateの2人やSaizen氏などは当時からの付き合いです。Hiroaki Iizukaくんも同じ大学で偶然近所に住んでいたり。’95年当時はまだインターネットも普及してなかったので友人のネットワークや雑誌の文通コーナーw などで知り合いました。
九州に関してはあまり状況を把握していませんが、おそらくH○riさんがあること無いこと言いふらしてくれているおかげでしょうか?H○riさんとは7、8年前にmixiMy Spaceなどで繋がりました。時代を感じますね。

なんだかんだ言って仲良しですよね(笑)最後に告知しておきたい事などあればどうぞ!
5/2に札幌Plastic Theaterにてライブがあります。インタビューで興味を持っていただいた道民の方はぜひ遊びに来てください。

http://www.plastictheater.com/schedule/1058.html

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Seriさんのライブは絶対に見た方がイイですね!本日はありがとうございました。
ありがとうございました!
 
というわけで、今回も日本でテクノを作り続けながら世界での存在感を高めている日本のテクノアーティストさんを紹介させていただきました。
今回紹介したSeriさんのビートポートページはコチラ♪

pro.beatport.com

過去の日本のテクノ特集はコチラ!

djwarp.hatenablog.com

djwarp.hatenablog.com

 これからも不定期に日本のテクノアーティストを掘っていきます!

自薦他薦は ツイッター@DJWarpまで!

リミックスパックの作り方

制作

リミックス

テクノの世界の話です。

テクノのリリースにはリミックスが収録されている事が多いです。

リミックスはEPやアルバムの幅を広げたり、リミキサーの名前で注目が集まったりと、相乗効果があるので多くのリリースで採用されています。

同じ素材の一部を別の料理人が料理するとこんなにも違う料理に!といった面白さもあり、オリジナルの部分を探したり違いを聴くのもとても楽しいのです。

 

一方、リミックスをする側からすると、どのようにオリジナル曲を解釈し、どこまでリミキサーの個性をだすのか?という部分が問題になってきます。

どの部分を使うのか?とか、どれだけの量を使うのか?とかが悩みの種になるわけです。僕は昔Surgeon(*1)のように元の素材を気にも留めず自分の色が溢れるリミックスを作ったらオリジナルのアーティストに、素材が聴こえないからやり直し!とやり直しを迫られた事がありました。(良く考えたらそらそーなるわ)

(*1)昔SurgeonがHardfloorのリミックスした後にオリジナルパーツは使って無かった・・という衝撃の告白をしていました。さすがにSurgeonほどの大物でなければ許されないリミックスですな。

 

これまでたぶん100件くらい、色々な方々のリミックスをやったり、リミックスをお願いしたり、リミックスの仲介をやってきた中で、リミックスのパーツのやり取りでアーティストによってやり方が全然違って、やりやすかったり、そうでない事があったりしました。沢山のリミックスパーツを見てきて、何となく世界の業界標準のようなものが見えてきました。他のアーティストさんとの話でも話題になる事があったので、僕が一番リミックスがやりやすいと思う方法を書きます。

 

リミックスパーツのパックを作る7つの鉄則

 

①各チャンネルごとに書き出す

リズム全体をまとめただけのモノや、音が重なった上モノをひとくくりにされると素材として扱いづらいので、各チャンネルごとにファイルを書き出します。マスターに挿したリミッターやコンプは外して書き出します。

 

②短く書き出す

テクノは繰り返しが多い音楽なので、スタートからエンドまでの全部分のパーツは必要ありません。8小節とか16小節とか32小節とか短く書き出してくれると扱いやすい。

フレーズが変化したりする長尺のものは小分けにしてもらえると自由度が増します。

海外のアーティストに多いのですが、各チャンネルをフル尺で書き出して20本とか詰めたパックにされることがあります。容量が重すぎるのと、使う部分を切り出すのが大変なのです。

 

③空間系エフェクトは外す

ディレイやリバーブがかかったままだと音の継ぎ目の処理に手間がかかったり、不自然になってしまうので空間系のエフェクトは外します。EQやディストーションやなど音の質感に関わる部分は外してしまうと別の音になってしまうので外しません。

場合によってはエフェクトありVerと、エフェクト無しVerを用意すると物凄く助かります。特に声とか歌の部分だと、両方用意する事が多いみたいです。

 

④名前は分かりやすいものにする

ファイル名が「1」、「2」とか「drum1」、「drum2」とかだと音が分かりません。「Chord_F」とか「Bass_Line」、「Main_Melody」など中身の音が想像できる名前にしてもらえると作業が進みやすいです。

 

⑤パーツを絞る

ほんの少ししか聴こえないハイハットの音や、キックの音はリミックスに必要ない場合が多くあります。メインになっている音やフレーズ、アクセントとなっている各リズム、FXなどを中心に10~15程度の素材があれば十分なことがほとんどです。細かい音まで書き出してやり取りをすると互いに無駄に時間がかかる場合があるので、軽く打ち合わせてからやり取りをするとベストです。

 

⑥リミックスパックの中にオリジナル曲も入れる

オリジナルを既に送付済みであってもリミックスのパーツと一緒にオリジナル曲を入れます。既にWAVを送信済みであればmp3(320k)でも構わないと思います。同じパックに入れてもらうとファイルが迷子にならず、作業や音圧の差等の確認がしやすくなって助かるのです。オリジナル曲はアーティス名と曲名を入れたファイル名がベスト!。

コレ結構大事かも。

 

⑦パーツはWAVで準備してZIPでやりとり

各パーツは基本WAVで用意します。

パーツを一つのフォルダーにいれてZIP形式に圧縮して、オンラインストレージ経由でやり取りをするのが常です。

ファイル名は英語で半角のアルファベットにします。スペースや記号はエラー防止のため使わないようにします。スペースの代わりにアンダーバーを入れます。

ArtistName_Title_RemixParts.zipのような感じに。

 

さいごに

ほかにもBPMやスケールの情報を入れたパーツを送ってくれた親切なアーティストさんもいました。

このような部分を抑えておけば、スムーズなリミックスパーツのやり取りができてお互い気持ち良く制作に向かえます。

コレが必ず正解!という訳では無いのでしっかりとコミュニケーションを取って信頼を築く事も大切です。

 

リミックスパーツを覗くと新たな発見をする事があります。こんな音の重ね方してたのか!とか、こんなに低音部分を削ってたのか!とか、他のアーティストの制作方法をしる機会にもなるかもしれません。

 

チャンスがあれば、お気に入りのアーティストにリミックスさせて!と頼んでみるのも良いかもしれません。以前にFacebookで繋がりのある海外のアーティストに「俺リミックスやるぜ!どう?」って頼んでみたらアッサリ決まった事がありました。海外のアーティストさんはグイグイ自己アピールをして来ますので、我々日本人もグイグイ攻めていきまっしょい!

 

では!