DJWarpの音楽の旅

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DJ MIKUさんのアルバム! 『Basic & Axis』

コチラのRAの記事にも取り上げられている様にDJ MIKUさんがアルバムをリリースしました!

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DJ Miku New Releases: Basic&Axis on Beatport

DJ MIKU

1980年代初頭に東京のナイトクラブ「ツバキハウス」「ツバキボール」にてDJのキャリアをスタート。

パンク、ニューウェーブ、エレクトロ等のDJ歴の変遷を経て、1990年より、エレクトロニック・アンダーグラウンドスタイルのイベント・パーティーにDJ活動の拠点を移す。1992年-1996年に開催されていた、ウエアハウスパーティー「Key-energy」のレジデンツDJとして各地でプレイ。
「RAINBOW2000」「BIG CHILL Enchanted Garden」など国内外の数々のフェスティバルにも出演。1996年Hideo Kobayashi、DJ Natsuとのユニット、LOTUSで゛Kasumi exprience"をリリース。その後、国内・海外のレーベル(ns-com、Pussyfoot、Pickin'mushroom、blank records、WC recordings、Music mine、Hypnotic Room)

等から 個人名義の作品をリリース。 WOMB、Club Citta'、野外などで開催されるテクノ・イベントCYCLONEのレジデンツDJ、Blank records、ElectricPunchesなどのレーベルの設立。アーチストプロデュース、楽曲提供などマルチな活動を展開してきた。

 

数え切れないほどの経歴を持つベテランのDJ/ProducerであるDJ Mikuさんの初のソロアルバムが5/25にオーストラリアのHypnotic Roomよりデジタルリリースされます。8月にはアナログでのリリースの予定もあるそうなのでアナログでのプレイを視野に入れてる方はしばしお待ちを!

 

このアルバムを制作する為に半年間仕事をキャンセルし、半年間かけて14曲を制作しこのアルバムに収める為に8曲を厳選したという!本人曰く「全てにおいてテクノ漬けになった夢のような半年間」という言葉に表れている様に、長いキャリアで積み重ねてきた全てをテクノに注ぎ込んだような鳥肌モノのテクノが詰まっています。

ストーリー性や世界観を考え抜かれた構成で聴かせてくれる最高のテクノのアルバム!

 

これはぜひアルバムを全曲通して聴いて頂きたい!

アルバムを聴いて僕が個人的に感じた想いを書き綴ってみました。

 

1曲目のBug Hypeはいわゆるドンチーのテクノとは一線を画する、ディレイでリズムを操っているテクニックは必聴!これはヤバい!新しいテクノの予感!
透き通った山の上の様な空気感を突きぬける高音のパーカッションとうねるベースに
キックのコントラストがさっそくこのアルバムの期待感を携えてやってきます。
緊張感あるFXとチャイムのような音色がどんどん聴き手を深い世界へと誘います。

 

2曲目のJunk Swordは四つ打ちではない曲ですが、これぞアルバムの醍醐味!先ほどの流れを組んでいる部分もありながら新しい世界へとリスナーを引き込んでいきます。美しさとカオスな世界の両方が一つに重なりあったような深い世界観が垣間見えてきます。うーん!気持ち良くて緊張感のほとばしる夢の世界にような心地よさよ!

 

3曲目のFlying Ringo ミニマルな低音の効いたキックとベースが淡々と進みますが、全曲が四つ打ちで無かった分、余計にこの延々と続くミニマル感にハマってしまう!これは本当に曲順が活きている!!延々と淡々とこの世界が続いて行くようにこの曲も繰り返しの中に変化を見出しながら展開をしていきます。音数は決して多くは無いのに引き込まれるーー!!このグルーヴ感は何故うまれるのか!長年のキャリアがベースにある事が大胆かつ巧妙なミニマルを生み出している事はきっと違いありません。

 

4曲目のUndercover of Detroit Darknessは美しいオープニングから始まる早めのテクノ!中盤からの耳に真っすぐ飛びこんでくるシンセのメロディー!大胆に心の真芯を狙い撃ちするかのように飛び込んできます。良く聞くと部分部分にグリッチ的な処理がされていたりと細かい表現の積み重ねも層の厚みを生み出しています。

 

5曲目Acid Line はディレイ感が物凄く気持い上モノに注目が集まります。しかしそれを支えるリズム隊もあなどれません!カッコいい!!!!こんなに少ない音の構成でシンプルに作られているリズムの気持ち良さったら!!!とにかく繰り返せば繰り返す程気持ち良くなる、ドーパミンがジワジワあふれ出るような感覚に陥ります

 

6曲目のStride AheadBPMがゆっくりめになって、ここで一休みといった良い流れに!ザラザラとした空気感のなかで音の粒の小さな動きがやがて大きなうねりとなり、なぜかBPMがだんだん早くなっている様な錯覚を覚えます。これが音の積み重ねの妙技!ブレイク部分のディレイがまた本当に気持ち良い!!終盤に向けて音が減っていくところも聴きどころです。音が減ってるのにグルーヴはキープされているような曲がもっているエネルギーの一体感の持ちの良さが際立って聴こえました。

 

7曲目のSwan in the Lake いよいよ終盤へと向かってきました。混沌とした世界から徐々に生み出されるリズムの立体感が異次元の旅をリアルに感じさせてくれます。ずっと鳴っていたベースが無くなった時の不安感からのベースの復活!時々刻々と音の加減が変わって短い時間と長い時間が共存しているような感覚を感じました。アルバムならではの曲の振り幅!そしてこの曲順が次の曲へのステップともなっています。

 

8曲目のGolden Bough 、遂に最後の曲にたどり着きました。少し早めのミニマルなテクノ!キター!!うぉぉぉ!!!!音の強弱や音の入り方がもう普通の域を超えて脳に直接訴えかけてくるようなセンスの塊!前の曲は緩やかでしたが、ここで最後にきたソリッドなミニマルが一気に緊張感を高めていきます。アルバムでありながらしっかりDJでもプレイできるグルーヴ感を兼ね備えた本物のミニマルテクノです。ピンクフロイドのアルバムを聴いた時の様な衝撃を受けました。

 

あぁ!あっというまにアルバムが終わってしまった。

いわゆるテクノにありがちな単調なドンチーの繰り返しはこのアルバムの中にはありません。どのリズムも極限に精査されたであろうストイックに選び抜かれた音のみがうねりやグルーヴを生み出して独特の世界観を生み出しています。

なんと深いアルバムなんだろうか。

このアルバムを聴くとテクノはまだまだやりつくされてなかった!と感じます。唯一無二のオジリナリティーを生み出すエネルギーはどこからきたのか?

色々な思いを頭にめぐらせながら聴くと更なる発見が見いだせるでしょう。

 

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DJ Miku New Releases: Basic&Axis on Beatport

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