DJWarpの音楽の旅

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DJの為のサウンドチェック術

クラブでDJをする時には営業前にサウンドチェックを行います。

実際に音を出して音の鳴り方を確認したり、機材を一通り触って問題なく動くかを確認するのです。

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DJがサウンドチェック時に確認すべきポイント5つをまとめました。

 

DJの為のサウンドチェック術

①ブースの機材チェック

箱(クラブ等イベント会場)に元から設置してある機材を使う場合は事前に機材の稼働状況を確認しておかないと、後からCDJのボタンを壊した…等と言われても困ります。キチンと確認しておきましょう。

CDJはプレイボタンが効きにくくなる故障が多いので必ず確認しておきましょう。

また、ミキサーのフェーダーに付いてるキャップも無くなりやすいので事前に外れてないか確認して、元から無い場合は事前にクラブ側と確認しておかないとトラブルの元になります。

クラブ側もイベントの主催者にケチを付けて機材台を払わしてやろう…なんて思っている訳では無くイベントに協力的な事が多いのですが、昨今の機材はとにかく値段が高い!修理代もバカにならないですし、翌日からのイベントで機材が使えなくなる訳にもいきません。

お互いの信頼関係を間違いないものにしておく為にはしっかり確認しておくことが大切です。

 

②音量のチェック

必ず事前にどのレベルまで音量を出して良いのかをチェックしましょう。

PAさんが付いているクラブならある程度のリアルタイムな調整を行ってくれるでしょうが、殆どの小さなクラブでは営業後に細かく調整する事はありません。

DJミキサーのマスターレベルが「ココまで!」とか宅ミキサーの「このラインまで!」とかクラブによってマックスの音量を決めていますので、絶対にそのレベルを超えないように確認をしておきましょう。

一旦営業が始まるとだんだんと大音量に慣れてきてテンションも上がってしまいボリュームを上げてしまいがちです。ミキサーの赤いランプが点きっぱなし!なんて事になってはいませんか?

ミキサーの赤ランプが付いてる様な状態では良い音がフロアに送られません。イベントの序盤では少し音を抑えてスタートするのがベストです。

決められたラインを超えてシステムを壊してしまう様な事があってはイベントも台無しですし、クラブやお客さんの耳に損害を与えてしまうかもしれません!

何よりもベストな音を届ける為にレベルはしっかりと確認します。

 

③フロアのサウンドチェック

実際に音を流してフロアでの聞こえ方を確認しましょう。全てのスピーカーから音が出ているのか?変なノイズが乗ってないか?

自分のよく知るトラックをかけてフロアでの鳴りを確かめます。

サウンドチェックでフロアに降りずに何曲かブースで繋ぐプレイだけやってOK!って言ってるDJがたまにいますがフロアの音を聞かずにサウンドチェックと言えるのでしょうか?フロアの音こそ表現の場ですぜ!

お客さんがフロアでどのように音が聴こえてるのか?を知らずにハイが良く出るシステムのクラブでハイのEQを無駄に上げてお客さんから「耳を殺す気かっ!ヘタクソ!」って思われないようにね!

 

実際にプロのDJはどのように考えてサウンドチェックを行っているのかをテクノDJのDJ WadaさんとQ'heyさんに訪ねてみましたので、後ほど紹介します。

 

④モニタースピーカーのサウンドチェック

DJブースにはモニタースピーカーが必ずあります。ますばモニタースピーカーからちゃんと音が出ているのか?をチェックします。

モニタースピーカーに低音のボリュームを期待してはいけません。またイベントが始まるとDJが交代する度にモニタースピーカーの音量もどんどん上がってしまいがちです。(特に下手なDJほどモニタースピーカーやヘッドホンモニターの音量を上げる法則があるように思う!気をつけて!)モニタースピーカーはフロアのスピーカーとは違い安価なアンプ等に繋げて鳴らしている事もあるので音量を上げる程解像度が落ちて余計にモニターし辛くなります。

 

また、モニタースピーカーとフロアから聞こえる音のタイムラグはどのくらいか?を確認する事も重要です。

フロアのメインスピーカーから出る低音がクラブの四方の壁にぶつかってボワンボワンと反射してブースに聴こえてきます。低音ほど音のスピードが遅く高音ほど音のスピードが速いので、特に低音が遅れて聞こえてくるのです。

遅れると言ってもほんの僅かな差なのですが、Sync機能を使わないアナログDJやCD,USBのDJにとってはとても大きなタイムラグなのです。音のスピードの違いからも耳でピッチを合わせるには高音で合わせるのがセオリーなのですが、家でキックの音でタイミングを合わせる癖がついてしまってるとクラブでのタイムラグに騙されて音がズレてしまいます。

メインスピーカーからの低音とモニタースピーカーからの音を聞き分けてプレイできるように、しっかりとモニタースピーカーの音の出方はチェックしておきましょう。

 

⑤前後のDJの流れや機材を確認

ひとえにDJと言っても、アナログ派、CDJ派、PCDJ派、iPad派?等スタイルは様々です。

特にPCDJはPCやコントローラー、オーディオインターフェースなどセッティングするスペースが必要です。前後のDJが使う機材やミキサーのどのチャンネルを使うか?などを事前に確認しておかないと、ターンテーブルの蓋の上に置いて用意していた機材が、アナログDJによって全て隅に追いやられてしまって、直前にケーブル繋いであたふた…となってしまう事があります。ちゃんと出演者のプレイを確認しておかないとこうなってしまいます、

アナログDJからすると、自分の機材の上に人の機材載せられたら邪魔ですし、逆の立場だったらどうでしょう?自分のPCの上に人のコントローラー載せられたら?いい気分はしないはずです。

 

また別のDJがやりにくくなってしまったり、機材を落したり無くしたりしてしまわない様にキチンと邪魔にならない所に置いて待機しておくなど配慮をしましょう!

 

【プロのサウンドチェック事情】

実際にプロのDJはどのようにサウンドチェックを行っているのか、テクノのDJとして全国のクラブや海外でのプレイ経験も豊富な大ベテランであるDJ WADA さんとQ'heyさんにコメントを頂きました。

 

DJ WADAさん

エンジニアさんを尊重して、リハでは出音とモニターの音に差異がないか、どういった傾向の音かをチェックしています。

お客さんがいない状態と入った状態でもまた音が違って聴こえるので、自分のプレー前のDJさんの音も参考にさせてもらっています。

 

Q'heyさん

現場によっては、低音の出方、高音の出方には、システムや周辺の環境的に限界(特に低音)があると思うので、あまり過度な要求はしないようにしています。

ただ、5kHzには注意をしています。
出過ぎると一番耳に痛い、フロアで会話がしづらい周波数になると思います。
ここを下げてもテクノ的な響きにはトータルで影響は少ないし、オーディエンスが耳が疲れてフロアを離れるということも軽減できるでしょう。
ブースモニターがイコライジングできる現場では、5kHz周辺を完全に下げてもらったりしてます。5kHz周辺の調整なら、どの現場でも対応が可能だと思います。

 

という訳で、お二人とも現場のサウンドの傾向を把握した上でプレイされているという共通点があります。現場の音を大きく変える様な要求をしないのは、各クラブがそれぞれのサウンドシステムや考え方により決めた音を尊重しつつ自分の色を出していくという事なんですね、興味深いですね。

WADAさんの言うようにフロアの音は人の入り具合によっても変わります。服装や人数により音の反響が変わるからですね。

細かくEQさばきを行うWADAさんらしく音の変化に敏感に対応する姿勢は僕らも見習う大きな価値があります!

また、Q'heyさんの言う5kHzを抑えるという話は、なるほど!と思いました。耳に優しく長くフロアにいれるように工夫しているんですね。

5kHzだと人のこと話し声も大きく被る帯域なので、大音量のフロアでもちゃんと声が通って聞こえて長居しやすいんですね。

是非ともDJはクラブの方の同意の元に調整をお願してみるのも良いですね。

 DJはクラブで少しでも良いプレイをする為にもサウンドチェックは怠ることなくしっかりやっておきましょう!

 

楽しむ為に・・

また、クラブに遊びに行く人は、沢山の機材によって音が出ている事を知っておきましょう。しかもその機材はとても高い!!

DJブースにお酒や水をこぼしたら、機材が壊れてしまいますっ!

ブースのDJにお酒をごちそうしようと、フロア側から機材越しにドリンクを渡したりするのはご法度ですぞ!

DJもドリンクは機材周りにおかないのが基本です!


大音量で聴くテクノは本当に最高です、マナーを守ってクラブでの音楽をガッツリ楽しもう!

さぁ!クラブへ行こう!